手術としては当院では切開法と切らない方法、筋膜移植法の3種類おこなっています。
①切開法 二重にしたい希望のライン上でデザインをして切開をします。 眼瞼挙筋上を剥離して、縮めたい長さの挙筋を瞼板上にナイロン糸でタッキング(縮めて止める)を行います。 余分な皮膚を切除して縫合します。
この方法は信州大学の松尾教授が開発した方法で、広く形成外科で行われてきています。従来の方法と違って挙筋を短縮しすぎた場合にも簡単に修正できるのが特徴です。
②切らない眼瞼下垂手術 瞼板をひっくり返してミューラー筋に麻酔をします。ミューラー筋をまぶたの裏側から短縮して瞼板にナイロン糸で固定します。
結び目をミューラー筋の中に埋め込みます。 必要に応じて、まぶたの表側から埋没法または脂肪除去をおこないます。
切らない眼瞼下垂手術はまぶたの上にたるみの少ない40歳くらいまでの方に適応があります。当院オリジナルの方法です。
③筋膜移植術 大腿筋膜を薄く取り、二重のラインと眉毛下の前頭筋を筋膜で結びつけて眉毛を上げると目が開くようにします。
先天性眼瞼下垂など、眼瞼挙筋の働きがほとんどない方に適応があります。 いずれの方法を取ると最も良いかは専門医の診察を受けて頂いたうえで診断してもらって下さい。