東京皮膚科・形成外科 池田総院長ブログ
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低温大気圧プラズマ
さて、はるばるベルリンまで勉強に行ってきた低温大気圧プラズマ
についてアップしたいと思います。
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まずはお約束のアウトバーンでの高速走行体験。
前はドイツでの豊胸バックの工場見学の時に体験しましたが、
今回もやっぱり結構怖かった。
ドイツでは自然エネルギーからの発電に全力で取り組んでいるそう。
研究所に行くまでの間、たくさんの風力発電施設があったのが印象的でした。
プラズマ研究所に到着。
世界一のプラズマ研究所のことで、その大きさにびっくり。
今は工業用が主ですが、動物用、医療用の施設も
併設されていて、今回は医療向けの研究施設にお邪魔しました。
未来感たっぷりの研究施設。
将来はプラズマの研究が世界中の様々な分野で役に立つのでしょう。
プラズマ核融合なんて、ワクワクしますね。
さっそく教授の授業がスタートしました。
固体にエネルギーを与えると液体に、液体にエネルギーを与えると気体に、
気体にエネルギーを与えるとプラズマに変化します。
ろうそくの炎や蛍光灯、プラズマテレビなどが身近でしょうか?
従来のプラズマは温度が高いために人体に使用することはできませんでした。
ところがcold plasma(常温大気圧プラズマ)は
プラズマなのに温度が低いのです。
そのためこの通り。炎のように見えるプラズマに
指をあてても熱くなく、やけどもしません。
色々な気体あるように、様々な低温プラズマがあるのですが、研究の結果、
アルゴンの低温プラズマが人体にいろいろと良いことをしてくれることが
わかったそう。
アルゴン低温プラズマの作用として代表的なものは
①殺菌作用
②創傷治癒促進作用
③抗がん作用
です。
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慢性潰瘍や熱傷治療にはドイツでは臨床での治療として使われているそう。
基礎的な講義でむちゃくちゃ難しい講義だったのですが、
いつものように簡単に言うと(笑)、
アルゴンプラズマを当てると細胞のミトコンドリアが元気になり
細胞分裂が盛んになって血流も増加、一方で止血と殺菌効果もあるために
傷は早く、きれいに治る。
抗がん作用についてはまだ不明な点が多いが
正常細胞の自然免疫を高めて
癌細胞のアポトーシスを
誘導すると考えられているとのこと。
ただアルゴン常温プラズマもあまりにも長時間当てると
元気な細胞も死んでしまうそう。
細菌やウイルスのみを選択的にたたくことができる時間を
研究されていて、教えて頂きました。
臨床の医師として興味がひかれたのは従来の薬では難治だった
MRSAとウイルス性いぼや、ヘルペスウイルスによる各種疾患も治せること。
そして歯周病。傷を早くきれいに治すことができるのも魅力です。
将来は癌の治療にも応用されていくのでしょうね。
日本人初の訪問者ということで表彰状、そしてお土産まで頂きました。
世界一の研究者は、自分の発見を企業秘密にするのではなく、
より良い世界のためにオープンにしてどんどん教えてくれるんだと
感動しました。
僕も見習わなくてはと思います。
さて、そのあとは糖尿病の治療で有名な病院に行きました。
低温プラズマは実際の病院ではどのように使われているのか?
次の機会にアップしたいと思います。
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