本音美容辞書【総院長ブログ】｜東京皮膚科・形成外科

インプラントの失敗を防ぐために２の続きです。

 

今僕は老化によって顔の骨の形が

どう変わっていくのかというのを調べているんです。

 

 

これがその年をとった方の骨の写真なんですが、

女性の方が男性よりも顔の骨の吸収が早いということが

わかってきています。

ということは女性の方が男性よりも早く歯が無くなる可能性もある。

だから予防を含めて長谷川先生に手伝って頂いているのですが、

骨吸収が進むんだったら早めにハイドロキシアパタイトを

入れるのが良いのではないかと思っていますし、

患者様にもそう勧めてします。

 

ただインプラントに関していうと、

歯がなくなるせいで、骨吸収が余計に進んでしまうのであれば、

僕としてはインプラントを入れた方が

アンチエイジング医療としては良いのではと思うのです。

ただ、こうやって骨がなくなっていくところに

インプラントを入れるというのはやはり高度な技術が必要ですよね。

 

 

そうです。だから、年配の方はほとんどのケースで

骨再建を行いながら入れていくのが現状です。

 

 

骨再建というのは、どういう事をするんですか？

 

 

 

グラフト処理です。骨移植ですね。

 

 

 

骨移植というのは顔の他の場所からとってくるんですか？

 

 

 

そうです。おとがいや下顎角からとってきたり、

色んなグラフト剤と混ぜたりですとか。

 

 

ただ美容医療からしたら、

ただでさえ減る可能性があるものを取ると

もっと老け顔になるような気も・・・。

グラフト剤を使われた方が良いのではないでしょうか？

 

 

日本の厚生労働省でようやく一つだけグラフト剤が

認可を受けました。

ただ、一つ前の世代の骨材なんです。

大学病院では自家骨移植を行っていますね。

 

 

必要だったら自家骨移植もしなければ

いけないかもしれないですね、

あまり美容の面ばかり考えるのもね。

 

 

入れ歯の一番の問題は咀嚼能力が

だいたい３０％位になってしまうんです。

骨格筋の働きが緩慢になってくる、

そうすると筋肉の委縮が生じる事に伴って

下垂という症状の原因になってきてしまいます。

 

最近、僕は40代を30代にしたいというアンチエイジング医学と

70代を50代にしたいというアンチエイジング医学を

分けて考えないといけないと思っています。

40代の骨と70代の骨の形は全く変わってくるんです。

もしかしたらインプラントの世界の先生方も

骨量によってやる事を分けないといけないんじゃないでしょうか？

 

また、表情豊かな人ほど小皺が増えるから、

口周りにうまくボトックスを使うようにしたら

すごく綺麗になられます。

若くて綺麗なモデルさんの写真の口周りや顎には皺がないんですよね。

歯でアンチエイジングを考えるとどうしたらいいんですかね？

 

基本的には歯がすり減るとかですね。

基準を本来ある高さ、

若いころの高さに確立させるというところですね。

 

歯科の世界でも、

年齢によって治療を分けたら

トラブルが少なくなるかもしれませんね。

 

実際はインプラントを濫発する先生も多い事は事実です。

 

 

 

それは残念ですね。

やっぱりお医者さんや歯医者さんの世界ってお金に走っちゃダメですよね。

ただ、誰でも経営が苦しくなるとお金に走ってしまう可能性もある。

良い医療を追求していくために、社会みんなである程度容認して、

適正な利益を与えてあげなくちゃいけないよと提案したいですね。

 

 

そうですね。

 

 

 

お忙しいところ、

今日はありがとうございました。

 

 

ありがとうございました。

 

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