本音美容辞書【総院長ブログ】｜東京皮膚科・形成外科

日曜日は国際美容医療研究会で韓国のチャン先生と一緒に

最新のボツリヌストキシン注射の方法や適応等について講義が行われました。

チャン先生のボツリヌストキシン注射の講義をまとめますね。

国際美容医療研究会　　　　　　H24.9.9

ドクターチャン　講演

 

前回に聞き続いて再び講演を行います。

ボツリヌストキシン製剤は現在いろいろな部位に使われていて、

現在韓国では７種類のボツリヌストキシン製剤が認可されています。

それでは現在韓国でトレンドとなってる施術方法をお話しします。

①      小顔ボトックス。

顎のラインを美しくする施術です。

顎が四角い方は、メディトックスを注射することにより咬筋肥大を治すことができます。

韓国では４０体の解剖を通してどこに注射をすれば良いかの検討をおこないました。

結果、筋体中央部の下方が安全という結果になりました。

咬筋の上の部分には唾液線があるので、唾液貯留のトラブルになります。

唾液腺を避けるにはこのⅥの部位が安全です。

下方すぎると顎が動かなくなります。

注射後４週間目に最大の効果がでて、６ヶ月効果が持続します。

我々は超音波で頬の筋肉の厚さを計測して量を決定します。

万一注射後の膨らみがあれば５から１０ユニットを後から追加します。

 

②ふくらはぎの注射。

ふくらはぎが太くなる理由はハイヒールの使用によると言われています。

韓国では非常に人気です。

ただ、歩行に関して影響のない部位の筋肉に注射することが大切です。

③顔の皮内に打つ水光注射。

従来マイクロボトックスとも呼ばれていましたが、その進化型です。

この治療はヒアルロン酸とボトックスを混ぜる方法で筋肉ではなくて皮内に注射をします。

リフティングと水分補給、毛穴の引き締めを行います。

注射をする濃度の違いでリフティング効果を出します。

HAは皮膚をなめらかにしてくれます。

リドカインを混ぜることによって痛みも少なくします。

水光注射の製品もたくさんありますが、麻酔も入ったタイプが人気です。

ニュラミスという製品です。

ニュラミスはモノフェイシックというのが一番の特徴です。

モノフェイシックは凸凹が少ないというのが特徴です。

浅いところに注射をすると凸凹が出やすく、深いところは効果が出にくい。

0.5〜1mmの部位が最も効果が出ます。

皮膚が薄い方に効果があると言われています。

３週に１回３回行うほほ全体に1cm間隔で３０から５０カ所の注射を行います。

④日本ではショッピングスレッドを言われているスレッドリフトです。

吸収される糸を使います。

吸収糸を入れることにより、コラーゲンを作る事が出来るということが、

組織検査で確認されています。

リフティングしたい方向に糸を入れて行きます。

こちらについて詳しくは前回のこの記事をご覧下さい。

その後、僕のヒアルロン酸とボトックスの併用療法の講義と

沖縄の当山形成外科の當山先生の特別講演。

口周囲のボトックス注射の貴重なご経験をお話頂きました。

そして東京皮膚科形成外科での

ライブサージェリーが行われました。

今回は今僕が研究している顎のラインの作り方と

口周囲の若返らせ方について。

 

ダウンタイムも少なくして若さを追求するのは時代の流れ。

協力を頂いたモデルさんが５０代の方というのに

「若すぎる！」とチャン先生もとても驚いていたのが

印象的でした。

日本のアラフィフの美しさは

韓国に勝っているのかもしれません（笑）。

 

今回の研究会は僕自身も本当に勉強になった気がします。

関係者の皆様、本当にありがとうございました。

次回の国際美容医療研究会では

なんとボツリヌストキシンで、なんとなで肩を作る方法を

報告する予定になりました。

 

毎回すぐに満員になる人気の研究会です。

美容関係の皆様はお早めにお申し込み下さいね。

 

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