本音美容辞書【総院長ブログ】｜東京皮膚科・形成外科

日本で初めての機械を導入して、SVF治療を始めることになりました。

SVF治療をご存知の方はまだ日本にはほとんどいらっしゃらないと

思いますので、数回に分けてSVF治療についてアップしていきたいと思います。

SVFとはStromal Vascular Fraction の略で、

脂肪幹細胞および血管内皮細胞、血管壁細胞などを大量に含む

間質血管細胞群の総称をいいます。

脂肪幹細胞は

１　抗炎症作用

２　成長因子の分泌

３　血管新生

４　再生能力の増強

５　免疫の調節

など、様々なアンチエイジングに重要な作用を示します。

もちろん、今までの僕の患者様も池田式PRP治療等で喜ばれていたとは思います。

ですが、５０歳以上の方は血管内の成長因子の効果が

弱く、効果が出にくくなるのが現状でした。

PRPは局所の細胞にムチを打って頑張らせていたのに対して

SVF治療は再生能力の優れた細胞を

援軍として髪の毛や顔のお肌に新たに送り込む、

というイメージがわかりやすいと思います。

SVF治療は皮膚再生、毛髪再生、ED治療、骨折治療、虚血組織の血流改善、

そしてプロテーゼ後のカプセル拘縮の治療など様々な効果が期待できますが、

僕を含めて（笑）皆様が最も興味のあることは

毛髪とお肌の再生についてでしょう。

PRPの時もそうでしたが、再生医療分野はうさん臭い

お金もうけ目的の業者が多いのも事実。

クリニックの先生はとても良い人でも、

あまり再生医療について詳しくない先生や、

悪い業者にだまされてしまった先生の治療を受けると

「治療したけど全く変わらなかった」

という結果の患者様を多く出してしまうことになります。

そんなんです。細胞を注射するのですから、

培養した注射の中に幹細胞が入っていないと全く効果はでないのです。

東京皮膚科形成外科が全国いろいろな大学病院から

優秀な認定医の先生に来てもらっている理由。

そして日本アンチエイジング外科・美容再生研究会を立ち上げた理由は

日本発のきちんとした結果を出す再生医療を追求したい、

という所にもあります。

少々熱くなってしまいましたが、

次回はSVFの分泌する活性物質とその可能性について述べたいと思います。

どうしても難しい話になってしまいますが、

僕の東海大学病院での美容外科の講義と同じく、優しく噛み砕いて

わかりやすくお話していきたいと思います。

SVF治療２　に続きます。

 

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