東京皮膚科・形成外科 形成外科専門医 吉澤秀和
Dr. hideyoshi blog瞼の手術は奥が深い⑫
元来二重の方と二重を手術で作る際の差とははなんでしょうか?
メイク映えするように二重幅を広くしたい方も落ち着いてきた印象があります。
自然なラインでとご希望する方が多くなってきたと思います。
通常、重瞼術や眼瞼下垂手術(挙筋前転法)をする際に二重のラインを作るために『重瞼固定』というのがあります。
ラインの消失がないようにするために睫毛側の瞼板前組織を除去して癒着させることで行う方法が昔から行われている方法ですが、閉瞼(目を閉じた)時にも食い込みや段差が目立つため、手術した事がバレバレです。。
脂肪の多い方や一度全切開などをしても浅くなってきてしまったなんて人にはすべてを除去せずに瞼板前組織を減量する方法はありだと思いますが、眼輪筋含めた組織の除去はせずに、減量をする事は自分も必要あれば行います。
必須条件として全切開だとしても閉瞼時に傷がわかりずらくなっている事が一番だと思います。
先日面白い論文を紹介してもらいましたので、合わせて報告しますね。
自然な二重の構造となる様に手術をすることでより開瞼時の二重の出現の仕方もより自然に再現できる様になっています。
IDEが生まれつきの二重の方、FST・RFTが切開術後の方です。
いかがでしょうか?
二重の食い込みが強くよりパッチリ見えるのはRFTですが、閉瞼時でも切開線の食い込みが目立ちます。
これは先ほど述べた様に、睫毛側の瞼板前組織を除去して固定している方法になります。(右図D)
解剖学的に二重は眼瞼挙筋腱膜の皮枝により構成されているので、より自然な二重を作るのであれば、図Bないし図Cにより重瞼固定をした方がよいかと思います。(症例にあわせてBを併用する場合あり)
静的(static)な時と動的(dynamic)ではどう見えるのか?
自分が担当したモニター様で術後3か月目でのスロー動画を作成しました。
従来法は全く行っていないので提示できませんが、この様に、瞼が動き出してからほんの少し遅れて重瞼線が出現して二重ラインを形成されています。閉瞼時も切開線の窪みなどは目立たないですね。
これからもあくまで自然な動きに見える二重を目指して日々改良を重ねていきたいと思います。
- 最新の記事
-
2024 . 7 . 24 Mirajet(needle free microjet injector)の肌育治療①
-
2022 . 7 . 23 老けまぶた解消美容
-
2022 . 4 . 1 開院して1年
-
2021 . 12 . 23 ボツリヌストキシンA毒素製剤
-
2021 . 11 . 9 瞼の手術は奥が深い⑫
- 東京都中央区銀座2-11-8 ラウンドクロス銀座 3F
-
駅からのアクセス
- 銀座駅 A13番出口 松屋デパート(日比谷線、銀座線、丸の内線)より徒歩3分
- 東銀座駅 A8番出口 ファミリーマート前 (浅草線)より徒歩1分
- 銀座一丁目駅 9番出口 メルサ銀座 (有楽町線)より徒歩2分
-
銀座一丁目駅 10番・11番 出口 (有楽町線) より徒歩2分
>>クリニックまでの行き方はこちら