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東京皮膚科・形成外科 形成外科専門医 吉澤秀和

Dr. hideyoshi blog

瞼の手術は奥が深い⑫

 

元来二重の方と二重を手術で作る際の差とははなんでしょうか?

 

 

メイク映えするように二重幅を広くしたい方も落ち着いてきた印象があります。

自然なラインでとご希望する方が多くなってきたと思います。

 

通常、重瞼術や眼瞼下垂手術(挙筋前転法)をする際に二重のラインを作るために『重瞼固定』というのがあります。

ラインの消失がないようにするために睫毛側の瞼板前組織を除去して癒着させることで行う方法が昔から行われている方法ですが、閉瞼(目を閉じた)時にも食い込みや段差が目立つため、手術した事がバレバレです。。

 

術後9カ月(ノーメイク)

脂肪の多い方や一度全切開などをしても浅くなってきてしまったなんて人にはすべてを除去せずに瞼板前組織を減量する方法はありだと思いますが、眼輪筋含めた組織の除去はせずに、減量をする事は自分も必要あれば行います。

 

必須条件として全切開だとしても閉瞼時に傷がわかりずらくなっている事が一番だと思います。

 

先日面白い論文を紹介してもらいましたので、合わせて報告しますね。

自然な二重の構造となる様に手術をすることでより開瞼時の二重の出現の仕方もより自然に再現できる様になっています。

 

Aesthetic Plast Surg. 2019 Apr;43(2):404-411. より抜粋
IDE(inborn double eyelid)、FST(flexible suspension technique),RFT(rigid fixation technique)

 

IDEが生まれつきの二重の方、FST・RFTが切開術後の方です。

Aesthetic Plast Surg. 2019 Apr;43(2):404-411. より抜粋

いかがでしょうか?

二重の食い込みが強くよりパッチリ見えるのはRFTですが、閉瞼時でも切開線の食い込みが目立ちます。

これは先ほど述べた様に、睫毛側の瞼板前組織を除去して固定している方法になります。(右図D)

 

解剖学的に二重は眼瞼挙筋腱膜の皮枝により構成されているので、より自然な二重を作るのであれば、図Bないし図Cにより重瞼固定をした方がよいかと思います。(症例にあわせてBを併用する場合あり)

 

静的(static)な時と動的(dynamic)ではどう見えるのか?

自分が担当したモニター様で術後3か月目でのスロー動画を作成しました。

 

従来法は全く行っていないので提示できませんが、この様に、瞼が動き出してからほんの少し遅れて重瞼線が出現して二重ラインを形成されています。閉瞼時も切開線の窪みなどは目立たないですね。

スローモーションでも自然な二重に見えるように!!

 

これからもあくまで自然な動きに見える二重を目指して日々改良を重ねていきたいと思います。

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