東京皮膚科・形成外科 形成外科専門医 吉澤秀和
Dr. hideyoshi blog
カテゴリー: 形成外科手術
blogの初投稿もMT法(埋没法)について、『瞼(まぶた)に優しく』で触れました。
当クリニックに通われている方は、『瞼(まぶた)は繊細なので優しく扱う様にして下さいね』と耳にタコができるほど聴き慣れたワードではないでしょうか?
雑誌『形成外科』vol.62より自分が執筆した論文から引用
その通りで、二重ができる構造として、眼瞼挙筋腱膜の皮枝が皮膚まで届いている人は眼瞼挙筋が収縮すると、上眼瞼の皮膚が牽引されることで引き込まれて二重となります。しかし、眼窩脂肪が多い人やROOFの厚い人はその皮枝が皮膚に届かないため一重になる傾向があります。
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皆さんの中で、陥没乳頭で悩まれてる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
そもそも、『陥没乳頭』とは何か?
教科書的には、‘乳頭が乳輪より陥没している状態’とされ、形態上も外見上も本人にとっては精神的な苦痛をとなり、機能的に問題がある場合では、乳腺炎を起こしたり、乳輪下膿瘍を繰り返すことがあるものとされています。
(酒井成身編集;美容外科基本手術 Ⅶ.乳房より引用)
陥没乳頭にも重症度があり、
①軽症:刺激により乳頭が出てくるもの
②重症:刺激をしても乳頭が出てこないもの
とされています。治
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6月5日に投稿した傷跡の修正について-scar revision編-の患者さまが、本日術後1週間目で抜糸で来院されました。
術後もつっぱりなどは少なく喜ばれていました。
術前抜糸時(術後1週間)
表皮縫合の糸があったので、創部周りの髭が伸びている状態です。
口唇まわりは常に会話や食事などで動かす場所ですので、創部の安静が保てないのが注意する点です。また、この症例は男性ですので髭が生える場所ですので、テーピングも難しくなります。
下に開口時と笑顔や噛む動作の時(「イー」と発声する時の口の形です)をしてもらいましたが、形態の左
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