東京皮膚科・形成外科 形成外科専門医 吉澤秀和
Dr. hideyoshi blogMirajet(needle free microjet injector)の肌育治療①
関東も梅雨明け宣言でましたね!
ブログからInstagramのSNSに移行をしてしまっていましたが、ブログも今後頑張って更新しようと思います。
現在の肌育治療でいうと
①注射(手打ち、水光注射、Mirajet)、②needle RF(エリシスセンス、ポテンツァ、シルファームなど)、③IPLレーザー(M22、ルメッカなど)④PICOなどに代表されるメラニンをターゲットにしたレーザー治療(スポットトーニング、フラクショナルなども含む)、⑤Vbeamなどに代表されるヘモグロビンをターゲットにしたレーザー、⑥ピーリング、⑦マイクロニードリング(ダーマペン)、⑧薬液導入(イオン導入、プラズマ導入)など多岐にわたります。。。
ニードルフリーインジェクター(無針注入器)は実は歴史が古く200年以上前に考案されています。集団予防接種に使用されていたようで交差感染が拡大したため、WHOから禁止された経緯があります。
ただ、針恐怖症の方やインスリン自己注射、生物学的製剤の自己注射など注射ストレスを改善するために現在も開発が進んでいるものがあります(PRIME injector)。また、歯科領域ではInjex50といった歯科麻酔ですでに無針注射器として導入されています。
美容領域でいうと圧縮空気をエネルギーとして噴射するEnerjetなどがありましたが、液漏れが多く皮内に注入されている感じが少なかったですね。
最近になるとMirajetが販売された後にCurejetが発売されました。エネルギーベースは2つとも異なり、MirajetはEr:YAG(2940nmの波長)レーザー誘発で薬剤を噴射するのに対し、Curejetはコイルに電流を流すことで生じる電磁場(ソレノイド方式とのことでした)を用いて薬剤を噴射させています。
この2台の大きな差というと、真皮浅層(乳頭層)に微量(0.2µl)ずつ注入することが可能なのはMirajetであり、肌の若返り効果に関する論文も多数報告されています。ニキビ跡などの萎縮性瘢痕やストレッチマーク・妊娠線などの線状瘢痕、術後瘢痕などには真皮網状層まで深く注入していく点ではMirajetとCurejet共に可能で論文報告もされています。
右の症例は、眉下切開の白色の傷跡(成熟瘢痕)が目立つことを気にされていてMirajetを用いてスカーモードで1回治療を行いました。
治療が著効し、1回で白色瘢痕が周囲の正常皮膚と色調がだいぶ馴染んだのがわかるかと思います。
※通常は1~2カ月毎に最低3回程度の治療が必要になります。
さらに、このMirajetによる薬剤注入の凄い所は、シミや赤み、毛穴など多岐にわたる肌の悩みにアプローチできるということです。しかも、肝斑に照射しても悪化させずに、改善傾向がみられたとの論文まであります。
つまり、真皮や脂肪組織の若返りが起こると表皮まで改善されるということになります!
このケースでは、4週毎に2回トーニングモードを行い、1ヶ月後の状態です。
肌の赤み、シミ(日光黒子)、毛穴の開きなど皮膚老化症状の改善を認めています!
つまり、Mirajetが凄いということです(笑)
このMirajet治療はNEW FACE AESTHETIC CLINIC新宿院で施術が可能ですので、是非お問い合わせください。
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