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東京皮膚科・形成外科 形成外科専門医 吉澤秀和

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目の下のふくらみ・たるみ諦めていませんか?⑧ -facial antiaging! (手術の詳細解説編;閲覧注意!!)-

 

急に気温が下がり始めてきましたね。秋を感じるより冬を感じ始めたのは私だけでしょうか(苦笑)。体調管理には十分に気を付けて下さいね!

 

今回も、皆さんが気にされている『目の下のクマ』についての投稿です。

8回目になりますが、今回はクリニックのスタッフへの手術だったので、手術中なども撮影しながら行う機会がありました。

 

ですので、『手術をしたいんだけど、どんな手術かよくわからない、怖いなあ』などと思っている方もいるかと思いますので、手術の流れについて詳しく写真なども載せながら(苦手な方は閲覧をご遠慮下さいね)イメージが湧きやすい様に書いてみようと思います。

 

では、まず症例を提示します。39歳女性になります。数年前にはPRPでクマ治療をした既往があります。

最近では、涙袋を作るために今までヒアルロン酸注入を継続していました。今回はクマ治療を考えていたので、ここ6ヶ月間はヒアルロン酸注入をお休みし、自然吸収を待っていた状況です。

 

 

ご覧の通り、重症度の分類では、中等度の分類に入るかと思います。他の先生では、軽症と診断しPRPやHAなどの注入によるaugmentationのみを提案されるかもしれません。(クマの分類についてはこちらの記事をご覧ください。

触診の様子

 

しかし、内側から中央部にかけて(tear troughの眼輪筋の骨膜への付着領域)が主に少し盛り上がってるのが斜位でわかるかと思います。

 

原因としては、眼窩脂肪の突出はもちろんですが、他にはHAの移動などが原因になっているかもしれません。

 

 

ですので、術前診察の際の触診で眼窩脂肪の位置とおおよそどのぐらいの脂肪を摘出してくるか、イメージをつけます。

 

今回のような場合は、もちろん経結膜切開でのアプローチで行います。脱脂する範囲は内側と中央部の眼窩脂肪を適量除去する方針としました。

 

では、早速手術の手順を供覧していこうと思います。

①点眼麻酔を滴下して、下眼瞼の瞼板に牽引糸をかけます。

 

②瞼板下縁の結膜を切開していきます。まず、最初に見えてくるのが、涙袋を形成している脂肪が露出してきます。

もともと涙袋がなかったとのことなので、多少の眼輪筋下脂肪を認めましたが、この症例では、ヒアルロン酸注入を長年してきていましたので、注入されたヒアルロン酸の塊が半透明状に直視下に見えました。このヒアルロン酸は温存し、眼窩隔膜方向へ剥離を続けます。

 

 

③眼窩隔膜まで到達したら、隔膜を開窓してターゲットの眼窩脂肪周囲に走行している血管を丁寧に剥離した後に適量の眼窩脂肪の除去を上図のようにしながら行います。

その際に、適宜下眼瞼のふくらみの形態を確認しながら、今回の症例の場合は内側と中央の眼窩脂肪をそれぞれ適量除去します。

 

今回の症例はさらに、長年注入していたヒアルロン酸が尾側に移動していたため、手順①で露出させた涙袋HAの下縁(移動して広がってきた部分)を少量除去して涙袋の形態を整えました。

 

本症例では行っていませんが、この後に涙袋形成で緩んだ眼輪筋を引き締めて外科的に涙袋を作成することも可能です。そして最後、PRP(多血小板血漿)を用いたskin rejuvenation治療をtear trough~palpebro-malar groove, mid-cheek groove(ゴルゴ線)に注入を同日に行っていることが多いです。

 

では、早速手術前後の写真で比較してみましょう!!

 

 

いかがでしょうか?手術直後からこの結果です!!

翌日から多少腫れてきますが、1~2週間で落ち着きます。

下眼瞼の緩やかな凹のカーブを眼窩脂肪の除去だけでもここまで形成することができます。涙袋へ注入されていたヒアルロン酸がまたハッキリとした形態が表現されました。

つまり、元来涙袋がある方は、飛び出してきた眼窩脂肪だけを除去することで、涙袋との高低差を再現することで再び形態が復活します。

 

今後の予定としては、術後1ヶ月程度を待ってtear trough~palpebro malar grooveに靭帯による陥凹が目立つ場合はPRPを用いたrejuvenationを予定したいと思います。

また、術後2週間目ぐらいでご報告しますね。

 

【施術内容・料金】

下眼瞼グラマラス(非切開、脂肪除去、涙袋形成など)  30万(税別)

 

施術のリスク・副作用について

・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。

・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。

・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。

・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。

・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。

・手術当日は、洗顔をお控え下さい。

・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。

・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

・効果には個人差があります。また、部位によってはそれほど改善が実感できないことがあります。

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