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東京皮膚科・形成外科 形成外科専門医 吉澤秀和

Dr. hideyoshi blog

瞼の手術は奥が深い①

 

先週末はまさかの雪が降りましたが、桜の開花宣言も気象庁が発表しましたね!

 

今年は、花見などは自粛ムードでしょうから、人混みを避けて楽しもうと思います(涙)。

 

今回は、瞼が重い、瞼が厚くて眼瞼下垂が原因で睫毛を押して目がチクチクする(睫毛内反症)を来たしている20代の女性の症例です。

10代はアイプチでしのいでいましたが、瞼がかぶれたので今は何もしてないとのことでした。

 

術前;かなり上眼瞼が腫れぼったく、重そうです。

 

こういう眼のタイプは切らないで糸のみでの埋没法は外れやすいので、埋没法はあまりお勧めしません。下のスライドの右図の様に、一重の瞼の場合では、眼窩脂肪が睫毛側まで存在していたり、眼輪筋下脂肪が多いために、眼瞼挙筋腱膜の皮枝が弱く二重になれずにいます。(ここ重要!)

 

そのため、切開で適切な脂肪処理と眼瞼挙筋(目を開ける筋肉)への適切なアプローチが必要になります。

 

症例の方は診察すると、上眼瞼の厚みで睫毛が圧排されて、睫毛が下方向に向いて生えてしまい、眼球に入りこんでいます。

治療プラン

 

上のスライドに示した様に、①~③までのポイントを押さえて手術をしました。

 

術前、手術直後、術後1週間後(抜糸時)、術後1ヶ月後の正面視での経過をお見せします。いかがでしょうか?

 

 

切開での手術になりますので、術後1週間までは、ある程度腫れがみられてしまいます。ただ、『術後に極力腫れずらく生活するコツ』がありますので、ご安心下さいませ。

 

経過から1ヶ月しか経過していませんが、腫れぼったく重そうな瞼はこのようにすっきりとした印象になります。正面視でも黒目の見える面積が大きくなり、優しい印象となりました。

そして、睫毛内反症状(目に睫毛が触れてチクチク痛い)で悩まれていたのが、なくなり快適になったとのことでした。

 

ほとんど腫れはない様に見えますが、まだ術後1ヶ月しか経過していないので、あと1~2か月かけてよりすっきりしてくると思います。

 

引き続き経過をご報告いたします。

 

【施術内容・手術時間】

眼瞼下垂手術(挙筋前転法)、保険適応、両目で約1時間30分

施術のリスク・副作用について

・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。

・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。

・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。

・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。

・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。

・手術当日は、洗顔をお控え下さい。

・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。

・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

・効果には個人差があります。また、部位によってはそれほど改善が実感できないことがあります。

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