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東京皮膚科・形成外科 形成外科専門医 吉澤秀和

Dr. hideyoshi blog

瞼の手術は奥が深い⑤

 

今回は最近定期的に投稿している『瞼の手術は奥が深い①』での眼瞼下垂手術(挙筋前転法)の短期経過(長期で2か月まで)についてです。

 

眼瞼下垂症状を有している方の中でもただ二重にしたいとの希望で二重形成(埋没、切開両方とも同じ)のみだと、不十分な症例も散見します。

希望する二重幅(pre-tarsal show)は、実は日中韓の中でもかなり差があります。

日本では一番控えめで約1mm、韓国では約2mm、中国が最も幅広く3mmと言われています。その中でも『美しいと感覚的に感じる幅は平均2mm』と言われ、より華やかな目元にするには中国で好まれる2.9mm程度にするとよいでしょう。

 

つまり4mmを超えてくると、不自然な目元に、いわゆる『ハム目』になりやすく要注意です。

 

二重幅まで意識した眼瞼下垂手術を考慮するならば、そこまで意識して手術をしてくれる先生を是非選んでくださいませ!

 

 

特に切開手術だと腫れ(ダウンタイム)が落ち着くまで、心配だと思います。

基本的に人間の体は外的な侵襲(手術)が加わると術後48時間は炎症を起こしやすい(つまり腫れやすい)時期のため、この時間にいかに腫れさせないかが重要になります。

 

手術で術者がむやみやたらに傷つけないは最低条件ですが、術後に血流がよくなることをしない(笑わない、下の物を拾う時など頭を心臓より下にしない)、浮腫みやすい人は塩分の過剰摂取を控えるカリウムや利水効果を多く含んだ食べ物を積極的に摂取するなどが自宅での療養期間にご協力いただけるとより腫れは早く引きやすいと考えています。

 

正面視の経過

症例①20代女性で、『瞼の手術は奥が深い①』で提示した症例です。

 

術後2か月が経過しました。術後1ヶ月でだいぶ腫れが落ち着いていましたが、腫れについても多角的に評価したいと思います。

 

正面視での2か月目までの経過です。脂肪処理をしているので術後1週間(抜糸時)はかなり腫れていました。術後1ヶ月になると大きな腫れはなくなりぱっちりした眼ヂカラのある自然な目元になり、術後2カ月ともなるとだいぶ落ち着いてきました。

閉瞼時の経過

 

続いては、閉瞼時の切開部の経過です。正面視では大分落ち着いた印象でしたが、閉瞼時だと術後1ヶ月は創部の食い込みが顕著で、まだ腫れが残っていることがわかります。2カ月目になりようやく上眼瞼の腫れが落ち着き創部の段差がなだらかになってきたのではないでしょうか。

 

上方視の経過

 

次は、上方視(上を向いた時)ではどうでしょうか?

術後1ヶ月目でも不自然ではありませんが、術後2か月目と比較すると多少腫れが残っていたことがわかります。

 

次は症例②30代男性で 『瞼の手術は奥が深い②』で提示した症例です。

撮影にご協力頂けましたので、毎週撮影をしました。

 

こうして1週間毎の正面視をコラージュして一度に見ると大きな腫れはやはり約1ヶ月近くはかかりますね。この症例の様に術後から腫れは少なくても変化はやはり見られます。まだ5週間ですが、だいぶ目元はすっきりしてきています。

2~3か月かけて浮腫みが抜けてもう少しすっきりすると思います。

 

何よりも仕事中が目の疲れが減り楽になったとのことです。

 

 

術前から直後、術後1w(抜糸時)、2~5wまで毎週撮影した正面視・閉瞼時・上方視のスライドです。

術後経過で、左眼(向かって右)は外側に浮腫みよる予定外二重線が多少みられていましたが、術後2週目には消失しています。

 

眼瞼下垂の再手術のご相談症例も増えてきています。

悩まれている方は是非一度カウンセリングにいらっしゃって下さい。

初診はご予約制になりますので、HPからお電話で予約を宜しくお願い致します。

 

【施術内容・手術時間】

眼瞼下垂手術(挙筋前転法)、保険適応、両目で約1時間30分

施術のリスク・副作用について

・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。

・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。

・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。

・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。

・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。

・手術当日は、洗顔をお控え下さい。

・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。

・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

・効果には個人差があります。また、部位によってはそれほど改善が実感できないことがあります。

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